結構前のことですが,ロシアでのカリヨン(洋鐘)(注)の演奏の特集番組をやってたのを見ました。 ハズカシながら今まで知らなかったのですが、 ロシアの教会の_グァラングォロン_と鳴り響く鐘(ロシアン・ベル)は、 たくさんの鐘のそれぞれにヒモがついてるのを _何人かでよってたかってひっぱって鳴らす_そうで、 なんだか楽しそうです。 これから進化したらしいカリヨンってのは、 ピアノの鍵盤みたいに 並んだレバー(足元にもある)を一人でオルガン弾くみたいに操って 何十個もある鐘を鳴らして演奏するそうで、 演奏は教会の前の広場どころか、下手すりゃぁ(?)町中に響き渡ることになります。 す...
大学生の頃が丁度LPからCDへの過渡期で, 中古レコード屋でよくレコードを漁ってました. 買った古レコードはじゃーじゃーと水洗いなぞしてドキドキしながらプレーヤにかけたものですが, それでもパチプチとほこりのノイズがすることがよくありました. おかしーなーと思ってよく見たら,実はSPの復刻なのでそもそもの音源にノイズが多かったって「落ち」のこともありましたが,すごい演奏と思うと録音の善し悪しやノイズなぞ,すぐに気にならなくなったものです.
いつだったかに寄席で聞いた小さんの落語も,_声を出してるんだか出してないんだかわかんないような語り_でしたが,ググッと引き付けられてのめり込むように聞き...
学生のころ読みあさっていた夢野久作の小説のなかに 「あやかしの鼓」ってのがあります。 ストーリーはよく覚えてないのだけど、鼓の中の鼓というか、 日本刀なら村雨、 ピアノなら古いNYスタインウェイ(注1)といった類の、 「究極の鼓」に呪われた主人公の物語です。
読んだのはずいぶん昔のことで、ストーリーはほとんど忘れてしまったのですが、 とにかくも、 「_究極の鼓の音色_とはどんな音なのだろうか」と、 美しく響く音をいろいろと想像し、ドキドキしながら読み進んだことはよく覚えています。 そして、とうとうその描写につきあたったところで大変ショックをうけてしまいました。 その鼓の美しい音は「...
もう一月以上たったけど、今年の5月の連休ももはや恒例化した強化合宿でした.
去年に引き続いて聴いた上田晴子先生の演奏は,まるで燦然と輝く太陽のよう に,あふれんばかりのイマジネーションと輝かしくきらめく響きの洪水.
「思わず目がウルウル」
とか言ってたら
「ウルウルじゃない.涙ぼろぼろ鼻グシュグシュよ」
と他の受講生に一喝されました. レッスンではさらにその想像の世界にたどり着くための実に知的なアプローチ 方法を垣間見れて,聴く一言一言に溜息,思わず涙です.
一昨年に続く、青木十良先生の演奏は,はるか高いところから手をさしのべられ, 無理矢理天井...
人と話をするときや文章を書くときには, 話のつなぎめが大変大事です. たとえば,
AはBである。BはCである。AはCである。
というと, _いろいろな文をただ並べたてているだけ_に見えますが, ちょっとつなぎめをいれて
AはBである。そしてBはCである。 ゆえにAはCである。
とすれば, たちまち_ひとつのストーリーとしての文章のまとまり_が出てきます. これをちょっと間違えて
AはBである。そしてBはCである。 しかしAはCである。
とすると,ストーリー性は一応あるものの, _文章の意味はなんだかよくわからなく_なります.
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