結構前のことですが,ロシアでのカリヨン(洋鐘)(注)の演奏の特集番組をやってたのを見ました。 ハズカシながら今まで知らなかったのですが、 ロシアの教会の_グァラングォロン_と鳴り響く鐘(ロシアン・ベル)は、 たくさんの鐘のそれぞれにヒモがついてるのを _何人かでよってたかってひっぱって鳴らす_そうで、 なんだか楽しそうです。 これから進化したらしいカリヨンってのは、 ピアノの鍵盤みたいに 並んだレバー(足元にもある)を一人でオルガン弾くみたいに操って 何十個もある鐘を鳴らして演奏するそうで、 演奏は教会の前の広場どころか、下手すりゃぁ(?)町中に響き渡ることになります。 するてぇと、 練習用には_教会をすっぽりつつむような防音室(?)_とかあるのかしらんと少々心配したりもしますが、 実に壮大で,一つ間違えると大量破壊兵器になりかねそうな楽器です。
この番組中での鐘(ロシアンベルとカリヨン)の演奏を聞いた後に、 古い NewYork Steinway の複雑に入りまじった音色を思いだしました。 あのピアノの音色をホロヴィッツの好んだのは _ロシアへの郷愁_が混じっているのかもしれません。
仏教でもキリスト教でも、 鐘の音は少なくとも _時を地元住民に告げる_という大事な任務を担ってるようですが、 もともとの宗教的意味付けは一体なんなのでしょう。
注)カリヨンについては、たとえば以下のページをどうぞ。
*** 2004/5/14追記 仕事の調べごとをしてて、仏教やキリスト教の寺院が時を告げるそもそもの意味が偶然わかりました。 「ぉーぃ、おいのりの時間だぞー」と鐘を打ってたわけです。それが、いつのまにか時間を告げることの方が大事な意味になっていったよ うで。