オーストリア国境に近いチェコの田舎町に行ってきました。 目的はいわゆる出張てやつです。 ワインとともに会議ははじまり、 夜になるとまたワインを飲みます。 ヴァイオリンやらなにやら持った楽団がでてくると、 チェコ人はわさわさ立ち上がって歌ったり踊ったり、 中には楽団のヴァイオリンを奪い取って(?)弾きはじめるのもいたりで大騒ぎです。 で、どういう曲でさわいでるのか聞いてみると、 チェコの_どっかの民謡_やら、 小学校などの音楽の時間に習った曲 (やっぱり民謡らしいけど)やらだそうで、 自分の習った小学校唱歌なぞを思い浮かべるとなんだか不思議にさえ思えてきます。 そうこうするうちに、テ...
イギリスに何年か住んでいた知り合いから、だいぶん前に聞いた話です。
なんでも、イギリスでは肩書きが立派だからといって威張る人はいない。 偉くなればなるほど謙虚になる人が多い。 そう感じて、その理由をある偉い人きいたところ、
「私がこの地位にいるのは、他の人にない才能を天が私に与えてくれたからだ。だから、私はこの才能を、私と同じ才能を持ってない人 たちのために使う使命があるのだ。」
といった答がかえって来たそうです。
この答にはいくつかの信念が含まれているように思われます。 ひとつは、
「才能」は「天から与えられたもの」
であるということ、次に、才能は天か...
今回の合宿では、ハイドンのCdurのコンチェルト(一楽章の最初の一ページほど)が課題だったのですが、 なんでもないはずのポジション移動のところで、 ちゃんと弾けるときと全然弾けないがあるのが、一体どうしてだろうと悩んでました。 で、自分は何を考えながら弾いてるかを観察(?)してみると、 弾けないときには指のことを考えてるのだけど、 _弾けてる時には曲を歌おうとして指のことは考えてない_ことにレッスン中にハッと気づきました。
はじめに音楽ありきという当たり前のことで、 理屈では正しく歌ってないと弾けないということもわかってるつもりなのだけど、 ちょっと不安があると指が気になってしま...
連休には恒例(!?)チェロ強化合宿に行ってきました。 連日朝晩とレッスンがあると、細かい癖からきっちりと直してもらえて良いものです。
今回の合宿にはパリ音楽院で助教授をされてる上田晴子先生(Pf)がいらっしゃいました。 チェロ初級者の私はレッスンの機会はありませんでしたが、 聴講していても出てくる美しい音色に音楽に釘付けになって、ウィットに富んだそして的確な指摘の一言一言にため息して、 今は昔の歴史の教科書にでてきた _一言念仏を言うごとに仏像だかなんだかが口から出てきたとかいうなんとか上人_を見たような気分です。 受講生とのコンサートでのメンデルスゾーンのトリオ(e-moll)のピア...
ひとりごと(2002/1/24)に書いたように 「アマチュア」とは、 「金銭的目的ではなく純粋にかつ最善を尽くして楽しむ人」と言えそうです。 そんじゃ、プロってのはなんなのだか気になってきます。
professional の語源は、 宗教用語で「告白、宣言」という意味で使われていた _profession_だそうで、 さらに、_profession_の由来は ラテン語の professus(「告白する、宣言する」といった意 味の動詞profiteorの過去分詞)らしいです[1][2]。 そして、professional のそもそもは 「告白/宣言される人」という意味...