ひとりごと(2002/1/24)に書いたように 「アマチュア」とは、 「金銭的目的ではなく純粋にかつ最善を尽くして楽しむ人」と言えそうです。 そんじゃ、プロってのはなんなのだか気になってきます。
professional の語源は、 宗教用語で「告白、宣言」という意味で使われていた _profession_だそうで、 さらに、_profession_の由来は ラテン語の professus(「告白する、宣言する」といった意 味の動詞profiteorの過去分詞)らしいです[1][2]。 そして、professional のそもそもは 「告白/宣言される人」という意味で、 昔は聖職・医師・弁護士のみを指して、 その職業を profession と呼んだだそうです[2]。 どれもいろいろな人の話をふむふむとよく聞いた上で、 適切なアドバイスを人々に与えるという平和の使者のような要素(?)の強い職業ですね。 ちなみに _「宣言する人」_のほうは 「わしの研究によると○○は××じゃ」 と発表する_professor いわゆる教授_です。 現在の professional の意味は
プロフェッショナル:本職とすること。職業的。プロ。(岩波国語辞典)
となってprofession のほうは
1.(特に頭脳を用いる)職業、専門職、2. 宣言、告白 ...(旺文社英和中辞典)
といった意味になっています。 聖職・医師・弁護士のどれも専門性の強い職業であることから派生していったのでしょうか? いずれにせよ、「お金をもらえばプロ」などといった金銭と結び付いた意味は professional にはそもそもはなかったように思われます。 基本に戻れば、_人の話によく耳を傾けて、そして人を平和に導くのがプロ_かもしれません。 音楽の世界なら、 _人々の声や音楽の魂によく耳を傾けて、そして音楽の力で人々を平和に導けたなら、それこそプロ_という気がしますし、 これぞまさしく神に捧げて奇跡を起こす「音楽」の技ですねー。