「しつないがく」の話を書いてみてから、 どうして「おん''がく''」は「楽」なんだろうと気になって仕方ありません。 そういえば_「文楽」ってのもありますねぇ。 あの人形使った芝居です。 これは文章を楽しむことが語源に違いないと思い、 勝手に納得してたのですが (どうして人形を使うかということはさておき)、 岩波国語辞典を見てみたら、 「寛政年間、植村文楽軒が文楽座を立てて操芝居を行ったことから」 とありました。 というわけで「文楽」の名称は個人名が由来_で[1]、 残念ながら文学とは関係無さそうです。
「楽」 という文字は_古事記にも出て来る言葉で、 その当時は「アソび/ぶ...
_シルヴィ・ギエム+東京バレー団_見て来ました。 ギエムの踊りは何度見ても、しなやかなで柔軟で、でも強靭でキビキビして、そして、 もはや人の体を超越したとしか思えない自由自在で微塵の揺るぎもない動き。 まるで神様がのりうつって遊んでるようです。 ラシーヌ・キュービックでは、リズムを切り刻むような動きに痺れ、 ボレロでは東京バレー団の素晴らしい男性ダンサー群もついて、ただただ金縛り状態。 ボレロの終りには思わず震えて涙ぐんでしまい、なんだか神様の宴を覗き見てしまった気分です。 こういうの見ると_生きてて本当によかった!_という気分になります。
いつだったか某大学の理学部の先生と話してた時、「しつないがくが~」って 話をしてたら「しつないがくって、部屋のデザインとかするんですか?」って聞かれました。 一瞬何事かと思いましたが、「建築学」とかがあるんだから「室内学」なんてのもあってもよさげです。
世の中の最後につく「がく」ってよく考えると「学」がほとんどですね。 「がく」が「楽」になるなのは、ひょっとして音楽関係くらいかしらん。 「音楽」「室内楽」が_「音学」「室内学」_でなかったのは実に幸いです。